7. 蘇州   

 
   
 

 


拙政園
 

 紀元前514年、呉、明の時代に繁栄した、水の都蘇州に、江南の粋を集めた名園拙政園がある。

 ここ蘇州の見所は世界遺産の庭園群。そのひとつ、拙政園は、造園芸術の傑作ともいわれる。

 王献臣という役人が退官して、寺を買い取り庭園にした。

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拙政園
 

 面積は約4万平方米。

 広い池を中心に、建物が水面に臨むように建てられている。

 東、中央、西の3つの景観からなり、中央の遠香堂、西の鴛鴦堂の眺めがとくに美しい。

 江南庭園といえば、太湖石や回廊の手の込んだ趣向が目につくが、この庭は全体に配置が自然で、穏やかな印象をあたえる。

 

 


寒山寺日本寄贈の鐘楼
 

   「楓橋夜泊」
   月落ち鳥啼いて霜天に満つ
   江楓漁火愁眠に対す
   姑蘇城外寒山寺
   夜半の鐘声客船に到る

 唐の詩人張景継が読んだこの詩でお馴染みの寒山寺は、梁代天監年間(502~519年)の創建。

 唐代貞観年間(627~649年)に高僧寒山が住んだことから、寒山寺と呼ばれるようになった。

 現存する建物は清代末に再建されたもの。

 除夜の鐘をこの寺で迎えるのが、日本人の観光客に人気だとか。

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楓橋
 

 長江下流域の江南地方には、明清時代の面影を残す水郷が幾つかある。

 水郷都市白壁の民家を縫って流れる運河。

 運河には明清時代に築かれた、14の橋が架かり、アーチ形の橋や2つの橋が鉤の手になった双橋を、いまも住民が渡っている。


遊覧船

 縦横に巡る運河の両岸に古い民家が連なり、小船が絶え間なく行き交わっている。

 また千個の民家のうち60%が明清建築だが、その多くは現在も住居として、使われている。

 遊覧船に乗って、さまざまな橋をくぐり、白壁の豪邸あり、水辺で洗濯する人あり、のどかな蘇州の雰囲気を満喫した。

 

 


虎丘の坂道をかごで登る

 春秋時代末期、呉王夫差が父闔閭をここに葬ると、3日後に白い虎が現れたという伝説から、虎丘と呼ばれる。

 剣を愛した、闔閭のために、3千本の剣を埋めたといわれる剣池、千人石などの古跡がある。

 郷愁にかられて、籠にゆられての登山は、1人80元なり。

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虎丘塔

 丘の上に立つ雲岩寺塔(虎丘塔)は北宋建隆2年(961)の創建、中国でも最も古い煉瓦の塔の一つである。

 高さ47m、八角7層で、7度火災に遭い15度程傾いている。

 中国のピザの斜塔といわれる。

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