マダバ


 
アインムーサ(モーゼの泉)

 

  ムーサ=モーゼ(アラビア語読み)

 モーゼが出エジプトの際、不平を言うイスラエルの民の為、岩を杖で叩くと、水が溢れ出たという伝説の泉。

 

9.マダバ

 

 

 

 

 

 

 

 


6世紀のパレスチナ地図(モザイク)

 マダバの町中にあるギリシャ正教の聖ジョージ教会の床に、パレスチナの地図がモザイクで描かれている。

 地図は所々崩れてはいるものの、ナイル川や死海が描かれているのがわかる。

 エルサレムの地図には、キリストの墓がある教会が示されている。

 

 


 ネボ山へ

 モーゼ終焉の地、標高710mのネボ山をモーゼは2度訪れている。

 一度目は40年の放浪後、カナンの地をみるため。

 二度目は神様の声を聞き、音楽家や歌手によって、証明されている。

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  ネボ山から天気良い日には、エルサレムや死海が一望できる。肥沃な土地イスラエルはヨルダン側からは、渇望の地であったのだと思われる。

 

 ネボ山からの方向掲示板

 

 

  

 

 ネボ山頂上には、4世紀と7世紀に建てられた教会跡に、フランシスコ修道会の教会がある。

 その中に、わずかではあるが、4世紀の建造物と状態の良いモザイクが残されている。

 

 

   
 

 レバノン、シリア、ヨルダンと中東を旅して

 ★西アジアに位置するこの3っの国は、ヨーロッパ、アジア、アフリカ大陸の十字路にあった為、様々な支配者の野望にさらされ、激動の歴史が繰り返されてきた。

 ★強国の利害で、国境線が引かれ、パレスチナ問題も他国の力関係の縮図でもある。

 ★残念ながら、日本での中東情勢の報道はアメリカ寄りだ。

 ★この地に来て見ると、体には過酷な地だが、BCの遺跡ごろごろ、感動の日々だった。

 ★軍事施設は別として、人々は貧しいけれど、明るく、親切でイスラム教徒もキリスト教徒も仲良く存続する。テロリストの国かと思っていたことが恥ずかしい。

 ★ベトウィンというこの砂漠で生きる遊牧民がいる。過酷な環境で生きるには、相互扶助が必要だ。彼らは何か異変があれば、すぐにそこへ向かい、あたりまえのように、助けたり、助けられたりする。 定住しない彼らは国籍を持つ事ができないという。

 ★ここで悲しい話を聞いた。流浪の民シプシーはナチドイツで沢山殺されたが、記録を持たない彼らはユダヤのように、補償もされず、歴史に埋まってしまったことを知っていますか?

 ★ジプシーは食物があれば、あるところから持ってくる。盗むという意識はないのだそうです。ジプシーって泥棒だと思っていたことを恥ずかしく思いました。

 ★ジプシーの美学に、どんなに居心地よい所でも長居をしない。「またここへ再び戻ってきたい」そういう余韻の残るうちに、その楽しい場所を去るのだという。しかし,彼らは再度訪れることは決して無いという。

 ★時がゆっくりと流れるアラブにいると近代化されるばかりが幸せなのだろうかそんな思いとともに、楽しい余韻をいっぱい残してくれた旅でもあった。1日も早くこの中東にテロがなくなり、平和が訪れることを祈ってやまない。

 

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