クメール建築では、神の為の宮殿は、耐久性のある砂岩や煉瓦で、人間である王の宮殿は、木造で造られた。 アンコール・ワットは、ヒンドゥー教三大神の中のヴィシュヌ神に捧げられた寺院であると同時に、スールヤヴァルマン2世を埋葬した墳墓でもあった。 死後に王と神が一体化する思想に基づくもので、寺院は信仰の対象物である以上に、王が死後に住むための地上の楽園を意味していたのである。 当時の人々は、中央祠堂を構成する5基の塔を、宇宙の中心を模したものと考えていた。中央の祠堂は世界の中心で、神が住む須弥山(シュミセン)を象徴し、周囲の回廊はヒマラヤ連邦を、環濠は大洋を意味していた。
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1.アンコール・ワット
伝統舞踊アプサラダンス |
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一方32の地獄は、罪人が蛇に食われたり、大釜で煮られていて、恐怖におののく、すさまじい拷問が描かれていた。 アンコールワット完成当時、表面の化粧石に用いられた砂岩は、朱色に塗られていたらしい。かすかに、当時の彩色が残る部分が見られた。
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中央祠堂にはヴィシュヌ神が降臨し、王と神が一体化する聖なる場所と考えられていた。新たに王位に着いたことを、全国民にアピールする厳粛な儀式がここで行われた。
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紫がかった光がゆっくりとひろがり、夜明けのアンコールワットの姿が、森の中に忽然と浮かび上がってきた。 世界三大文化遺産の一つとして、知られるアンコールワットは、今から130年前には、その存在を知る人すらいなかった。 1860年フランスの自然学者アンリ・ムオが、再発見し、西洋世界に紹介した。この巨大寺院群を有したクメール王国は、インドシナ半島の大部分とマレー半島の一部までを、領土としたこともある大帝国であった。 アンコールワット以外にも、数百を超える宗教施設が、王国全土に造られていた。 現在のシェムリアップ地域に、その跡を残す王都は大農業王国の都であると同時に、王国内で最も豊かな水の都でもあった。
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人気のプノン・バケンは、眼下に広がる西バライ、更にその向こうに広がるクメールの大地に沈む夕日・・・サンセット・ビユーの為に、みんな急勾配の坂を登ります。日が落ちると足元を照らそうと懐中電灯を持っていったのですが、徒労に帰しました。 象も活躍します。料金は登り15UD$、下り10US$ でも自力の方が、象より早いのです。
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遺跡巡り体験アドバイス ★プノンペン〜シェムリアップ(アンコール遺跡)へは飛行機で1時間のフライト。荷物制限10キログラム。 日本との時差は2時間。 ★湿度が高いので、噴出する汗で、拭いても拭いても眼鏡が、曇ってこまりました。勿論服装は夏服です。タンクトップの背中も汗でぐちゃぐちゃでした。情けないことに、汗ものができてしまいました。 ★遺跡見学は、午前と午後に分けて、3〜4時間、強いひざしと暑さの中を、長時間歩きますので日除けの工夫も重要になります。 ★トイレはありませんが、汗になってしまうので、必要性を感じませんでした。 ★ミネラルウォターの水分の採りすぎは、発汗で体力を消耗する。我慢すると今度は脱水症状になるので、粉末のスポーツドリンクを持って行きました。 ★昼食時にはホテルに帰り、シャワーを使用、シェイスターもとれ、生き返りました。この時の着替えの着衣の用意を忘れずに! ★遺跡チェックポイント アンコール遺跡群はシェムリアップから6〜8キロメートルの位置にある。3日のチケット代40US$。写真が必要。この遺跡チェックポイントで、顔を見比べて毎日鋏を入れてくれる。 ★ホテル バスの設備はありますが、宿泊客が一斉にお湯を使うと水になってしまいます。3泊中シャワーのみでした。空調関係とトイレは、完璧でした。テレビは衛星が入り、画面も、声も日本語がばっちり聞こえました。
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