イスファハーン
イラン


イマーム広場

 イスファハーンはイランのほぼ中央部、その南にはザクロの語源ともなったザグロス山脈が控えている標高1600mの高原都市。人口は約200万人。テヘラン、マシャド、ダブリーズに次いで4番目に大きな都市。 古くはアケメネス朝時代から栄え、ササン朝ペルシャ時代に、軍の駐屯地”セパハン”と呼ばれ、やがては気持ちの良い場所”サファハン”となり、それが現在の イスファハーンとなった。 

 1597年サーファビー朝の王、アッパーズ1世が首都と定め、16世紀から18世紀にかけ、「イスファハーンは世界の半分」と形容されるほどの繁栄を極めた。                 

 市の中心にあるイマーム広場は縦510m横163mの長方形の広場。革命前はシャーの広場と呼ばれていたが、革命後はシャーは否定され、今はイマーム広場と呼ばれている。 

 

 


モスク 

  広場に面してモスクが2つと宮殿、そしてバザーレが建つ。

 広場の南東に典型的なイラン式モスクがある。入り口は深い半円型、両側に高さ48mの細いメナーレ、正面イワーンより、45度メッカの方角に向いて位置する主礼拝堂の二重ドーム(低いドーム37m高いドーム52m)から構成されている。

 広場に面した正面玄関の天井は、蜂の巣のようにいくつも丸い凹みがあり、モザイク文字で上段には大帝の名と完成年(1616年)、下段には建造者名が記されている。

 主礼拝堂のドーム円頂部は7色の彩色タイルのモザイクと模様を描いて焼いた施文タイルを使って,花やアラベスク模様で「楽園の樹木」をモチーフとした華麗な装飾が施されている。

 建物全体の天井に貼られた装飾タイルの数は、全部で約50万枚ともいわれている。


四十柱宮殿

 アリカプ宮殿はイラン初の高層建築6階建で、1,2階は守衛室3階はレセプションホール、4,5階はプライベートルーム,6階は音楽堂となっている。それぞれの部屋は、夏は風を通し、冬は窓を閉めて暖かくする工夫がされている。音楽堂は音の反射効果を計算し、楽器の形をした穴がたくさんあけられている。6Fまでの階段はラセン状で、せまくて急でした。

 イマーム広場に面した正門はゲイサリーイェ門といい、歴史的建造物のひとつ。

 この北側にひろがるバザーレはマスジェデ・ジャーメまで、横に迷路のように入り組んだ小道を含めて、食料品、衣料等と分類された店がびっしりと並ぶ。

 残存するイラン建築の四十柱宮殿は1647年アッパーズ2世が建てた。実際の柱は20本だが、正面の池に柱の像が映り合わせて40本に見えることから名付けられた。宮殿内には歴史画など6枚の絵が飾られている。

 

 
 

   チャイハネと水タバコ

 チャイ(紅茶)の歴史は浅く、100年ほど前に初めて栽培された。それ以前はコーヒーを飲んでいた。

 チャイハネは「お茶の家」喫茶店のことです。酒場のないイランではくつろぎの場であり、社交の場でもある。

 ライトアップされたハージュ橋のチャイハネを訪れる。チャイはロシア式の茶器(サモワール)を使っていれる。2段式の薬缶の下の部分に常に湯を沸かしておき、上段には茶葉のうまみを抽出した、濃いチャイをつくる。

 上段の濃いお茶をガラスのコップに半分ほど注ぎ、茶器の下段についた小さな蛇口をひねり、お湯を足して好みの濃さにする。

 グラスの受け皿に少しずつチャイを注ぎ冷ます。ガンドという砂糖の塊を口に含み、チャイを飲むのが、イラン式。

 水タバコは中東に広く伝わるタバコの吸い方。イランでは男性だけに許される嗜好品である。

 タバコの葉にはいろいろなフレーバーがある。慣れていない旨を伝えれば、ケアする店員が吸いやすいタイプを探してくれたり、吸い方が分からなければ教えてくれる。ゆっくり吸えば数十分楽しめる。でも吸い過ぎにはご用心を!! 

  

 

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