バールベック バール=神 ベック=土地 世界でも最大規模のローマ神殿。古くからフェニキアの神バール信仰の中心地だったここを、征服したローマ皇帝は、土着の神に、ローマ人の崇拝する神を集合させ、神殿群を建築した。250年の歳月をかけたが、キリスト教が国教となり、結局未完 に終わる。 ジュピター神殿は幅50m 奥行89m紀元60年ごろ完成。神殿を支えた5千本の石柱の中6本が聳え立っている。
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2.バールベック と アンジェール遺跡
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倒れた石柱の直径をガイドのアリサさんが両手を広げてイメージしてくれました。その大きさ、そしてどのようにして、ここへ運びこんだのか驚きの連続でした。
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葡萄のレリーフの門と、ワインを片手に持つバッカスのモザイク、天井に残る細かい彫刻は、この神殿建設に、協力したローマ属州のシンボル等が、彫られている。 通りを挟んで昔は地下で、ビーナス神殿と繋がっていた。 . |
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アンジェールは多くの遺跡を誇るレバノンにおいて、唯一残るウマイヤ朝の城壁都市である。 8世紀初頭、ウマイヤ朝のカリフは、ここに保養地として、宮殿を建設した。ビザンチン様式の影響を受けた遺跡である。 所々にローマ・ビザンチンの廃墟から、持って来たと思われる石材が見られる。 整然とした列柱道路を進むと、アーチが二重に重なった宮殿跡が見えてくる。アーチは白、黒の縞模様になっていて、イスラムのセンスを感じる。 派手さはないが、あたりの山々との調和が、落ち着いた気分にさせてくれる。
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