リオ デ ジャネイロ
ブラジル

 

 キリスト像

 標高710mのコルコバードの丘に1931年ブラジル独立100年を記念して建立。登山電車で中腹へ上がり、自力で石段を登り頂上をめざす。

 高さ 30m

 両腕間隔 28m

 手・頭 3m

 台座 1145t

 礼拝堂 15人収容

  

 グワナバラ湾 

  展望台からグワナバラ湾を望むと水平線とポン・デ・アスーカルの黒いシルエットが、キリストの涅槃像のようにも見える。

 「ポン・デ・アスーカル」は花崗岩の円錐状の岩山で、「コルコバードの丘」とならぶリオのシンボル。

 砂糖のパンという意味だが、もともとはインディオの呼び名でギザギザに尖った小島を意味する「パンデ・アスグアン」に、由来する。

 標高 396m

  

  サンコンラド海岸

  リオと言えばコパカバーナ海岸が有名だが、数多い砂浜の

続く海岸の中で、ここはハングライダーやサーフィンなどの絶好のポイントになっている。

 

 

 

 

 

 
 

   ファベラ

 過去数十年間、東北地方や内陸部で干ばつなどが起きるたびに、小作農民たちは餓死から逃れるため、着のみ着のままで故郷を捨て、職を求めて都会へ大移動してきた。都会の空き地や利用不可能な土地を不法占拠して、寄せ集めた廃材で小屋を造る。自然発生的に出現したスラム街がファベラなのである

 山肌にへばりついた、リオのファベラは、20平方km足らずのバラックに3世代、10名近くが同居しているようなケースも珍しくない。水道は共同の水汲み場があり、電気は地域の代表所帯が引いたものを、他の所帯に分配し、一定料金を徴収する。このように住民はお互いに助け合い、共同体として強い絆を保って生活している。      

 無法地帯なので、賭博や麻薬を扱う犯罪組織もここに拠点を構えている。そして共同体のために、私設の保育所を設けたり、冠婚葬祭の折には寄付金を出す。また急病人や怪我人が出ても、救急車に来てもらえないので、犯罪組織が車と運転手を提供する。警察の手入れがあったときには、共同体の力を借りて逃亡するための布石であるともいわれる。 

 政府はたびたび住民に立ち退き令を出し、バラックを解体し、住民を郊外に建設した団地に移した。電気、ガス、下水道、完備した清潔な団地に移っても、都心への交通費が、乏しい家計に響くため、再び都心の丘にファベラをつくってしまう。

 このようにファベラ住民と当局のいたちごっこが、日常的に繰り広げられているが彼らは貧しくても、連帯の気持ちを失わず陽気に、そしてしたたかにいきている。         

 普段はボロを着てスラム暮らす人々も、1年かけて稼いだ金を蕩尽し、日常の鬱憤も貧富の差も清算するリオのカーニバル。こうしたバイタリティに溢れた人材資源こそがブラジルの財産であり、未来を支える柱なのである。ブラジルの人口の過半数が20歳以下であり、30歳以下となると実に65%を超える。日本とは対照的な状況だ。

 

 

 

 

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