7.モハーの断崖   

 
   
 

 


巨人のテーブル
 

 バレン高原の語源となったゲール語のバレンとは、「石の多い場所」を意味する。

 石は水の浸食を受けやすい石灰岩で、洪積世の氷板で凝固や溶解作用を起こした。

 約2億6000万年前に起こった地殻変動により海底から押し上げられて、現在のように石灰岩が広がる光景になった。

 どこまでも続く石灰岩の丘陵を見て、侵攻してきたクロムウエルが、「人を吊るす木も無く、溺れさす水も無く、生き埋めにする土も無い」と拷問の方法を考えるのに途方にくれたと言う。

 太古の民族が自然石を立てたドルメンと呼ばれる墓石や古い教会、修道院の跡など、さまざまな時代の遺物を見ることができる。

 このドルメンは「巨人のテーブル」と呼ばれている。

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モハーの断崖
 

 アイルランドの西海岸に、海面から200mの高さの断崖絶壁が南のハグス岬からドゥーランまで8kmにわたって、大西洋に突き出ている。

 モハーの断崖は、霧に覆われていても大西洋の強風に吹かれていても、息をのむようなすさまじさだ。

  強風が吹くと、海水が水しぶきとなって雨のように降ってくる。

 岩肌には黒い泥板岩と砂岩の層が美しいラインを描いている。岩棚にはウミカラスやウミバトなどの海鳥が巣をつくっている。

 

 


モハーの断崖  

  モハーはゲール語で「廃墟になった崖」を意味する。

 かつて要塞として使われたが、18世紀のナポレオン戦争で破壊された。

 其の後、珍しもの好きの領主コーネリアス・オブライアンがオブライアン塔を建て、お客たちを楽しませたという。

 この塔のてっぺんは、断崖で最も高い位置にあり、クレア県の沿岸やアラン諸島、ケリーやコネマラ地方の山々までもが一望できる。

 

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アデア
 

 リムリックの南西、メーグ川のほとりにアイルランドで最も可愛いと言われている村がある。

 1976年に「かわいい村コンテスト」で優勝したあとも、其の素朴な美しさは失われていない。

 アデアは13世紀には、キルデア伯フィッツジェラルド、19世紀にダンレイブン伯クインの領地だった所。

 現在のようなたたずまいになったのは、1820〜30年代のことだ。村には色とりどりの石造りの建物が並び、夏には、赤や黄色の花が咲き乱れる。

 藁葺き屋根の家屋も何軒かある。教会や修道院、城の遺跡、アデア・メナーなど旧跡も必見だ。

 

 

 


キラーニー国立公園

 キラーニーの町の西に大きく広がる国立公園。3つのつながった湖を中心に、落葉樹の多い湿帯域に近い美しい森が広がっている。

 どんぐりがなるコナラなどが多い豊かな森には、リスなどの小動物からアカジカなどの大型動物が生息している。

 昆虫も大型のタテハチョウや、森林で生活する珍しいシジミチョウの姿も見られる。            

 公園は馬車で回る。本日デビューのチャリー君は颯爽とリード馬として役目を果たしました。

 

 


マクロス邸

 マクロス邸は25の寝室、62の煙突、265の窓などを持つ大豪邸。

 1899年にはギネス家が、3回目には、アメリカの富豪、ウイリアム・ボワーズ・ボウルンが、娘モードとアーサー・ローズ・ビンセントの結婚祝いに1911年に購入。

 1861年にここを訪れたビクトリア女王の間も残っている。

 
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